Overview of iNonius Speed Test

本スピードテストサイトにおいて、インターネット利用者はお使いのインターネット環境の各種品質を計測することができます。ブラウザで計測を行うことができ、ブラウザ上に結果が可視化されます。

計測項目

meter

Download

Download (ダウンロード) は、ご利用者のコンピュータが iNoniusサーバからデータを受信することを意味します。ダウンロード速度 (bps) が大きいと、動画の視聴が快適になり、またゲームやOSのアップデート等の大容量ファイルを短時間で受信することができます。

[計測手法]
ブラウザはHTTP GETリクエストをiNoniusサーバに転送し、サーバから100Mバイトのランダムデータを受信します。この測定が15秒間繰り返されます。ダウンロード速度が速い場合15秒間継続せずに終了します。計測中、ブラウザはスピードメータの表示を更新し続けます。

Upload

Upload (アップロード) は、ご利用者のコンピュータが iNoniusサーバにデータを送信することを意味します。アップロード速度 (bps) が大きいと、クラウドに動画、写真及びファイル等を短時間で送信することができます。

[計測手法]
ブラウザは、20Mバイトのランダムデータで構成されるHTTP POSTリクエストをiNoniusサーバに送信します。この測定が15秒間繰り返されます。ダウンロード速度が速い場合15秒間継続せずに終了します。計測中、ブラウザはスピードメータの表示を更新し続けます。

RTT

RTT (ラウンドトリップ時間) は、ご利用者のコンピューターが iNoniusサーバにデータを送信してからその応答を受信するまでの往復時間です。「レイテンシ」、「ラグ」または「遅延」と同様に扱われます。RTT が短いと、オンライン会議でお互いの声がより早く相手に届くために会話が衝突しにくくなります。

[計測手法]
ブラウザは、通常のICMP pingパケットの代わりにHTTP GETリクエストをiNoniusサーバに送信してから応答を受信するまでの時間を測定します。これを10回測定し最小値を表示します。

Jitter

Jitter (ジッタ) は、複数回計測したRTTのばらつきです。ジッタは通信経路上の様々な要因によって発生します。ジッタが大きいと品質が不安定になります。

[計測手法]
このシステムは、上記の10回にわたる RTT測定の結果を加重平均してジッタを算出します。


計測環境

本計測サイトを利用するために以下の環境を必要とします。


計測のながれ

スタートボタンをワンクリック/タップすると、iNoniusサーバは全ての計測を自動的に測定します。

これらの計測は、本計測サイトへのアクセスの際に使われているIPv6又はIPv4で行われます。その後、ユーザのネットワークが別のIP version(IPv4またはIPv6) での接続性がある場合、自動的にそのIPで同様の計測が行われます。measurement flows


計測区間

クライアントから大手町にある計測サイトの区間を計測します。そのため、有線区間や無線区間など利用者によって計測結果に含まれる環境が異なります。measurement section


計測時間

IPv4、IPv6それぞれ30秒程度の計測となります。measurement time


システム構成図

iNonius計測用サーバは大手町にあるCloud and SDN Laboratory (AS7530) のネットワーク上にて稼働しています。AS7530はインターネット接続 (トランジット) としてBroadBand Tower (AS9607)、Internet Exchange (IX) 接続としてJPIX及びDiX-IEへの接続を行っています。計測を行うユーザはインターネット越しに上流ネットワークもしくはIXを経由してAS7530へ到達し、計測を開始します。system configuration


用語説明

IPアドレス

IPアドレスは、インターネットに接続されている世界中のデバイスを区別するための識別子です。

IPv4

IPv4アドレスは、インターネットの黎明期から使用されてきたIPアドレスのバージョンです。アドレスが43億しかないため、2011年にIPv4アドレスの在庫がなくなりました。それ以来、世界中のネットワークプロバイダは、単一のIPv4アドレスを複数のインターネットユーザと共有するためのIPv4アドレス共有システムを導入しています。

IPv6

IPv6アドレスは、2011年に枯渇したIPv4アドレスの後継です。IPv6アドレスの数は約340澗 (かん) 個 (340兆の1兆倍の1兆倍) であり、今後の主流になるとされています。世界中の人々が枯渇したIPv4に加えてIPv6を使い始めています。

トランジット

自組織のネットワークをインターネットに接続をする際に、インターネットの上流に位置する他組織のネットワークからインターネットへの接続性 (接続や経路情報など) を提供してもらうことです。

Internet Exchange

IX (Internet eXchange) とは、ISP事業者やコンテンツ事業者等が相互接続し、2者間の通信トラヒックを交換するためのインターネットの相互接続点です。IXP (Internet eXchange Point) と呼ばれることもあります。

bps

ネットワークにおける通信速度を表す単位で、一秒間に転送できるビット数 (Bits Per Second) を意味します。


免責事項

利用者が本サイトにおいて計測を実施すると、iNonius Projectは利用者のグローバルIPアドレスを取得いたします。 iNonius Projectは、このIPアドレスを利用者が特定されない統計情報として利用することがありますが、本目的以外で使用することはありません。

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利用者のインターネット通信料は、利用者が負担するものとします。

iNonius Projectは、本サイトにおける利用者からの質問等に対するサポートを行いません。

当プロジェクト及びプロジェクトのメンバーは計測結果による損害等に対して一切の責任を負いません。